天草五橋を渡ったら

2019/09/16 09:41

written by :Yuko noembo ( from Tokyo )


「天草は人が世界遺産なんですよー」

そう言ってくれたある人の笑顔と言葉が今も印象に残っている。

友人、彼氏、家族だけで楽しむ旅行はもちろん楽しいが、
天草に行ったならそこに ”天草の人" をぜひ一緒に巻き込んで欲しい。

2019年6月、3回目の天草訪問は仕事で訪れた。

島を車で周遊なんて1日あればできちゃうでしょー!と思っていた1回目の旅行より、
「天草は広い」とわかった上で天草の魅力を味わうには地元の人とふれあい、おすすめを聞くのが1番だ。

そして何よりみんなあたたかい。

地図を広げたら答えがすぐあって、あとは行き方と1日のスケジューリングと何を食べるかで埋め尽くされてしまう普段の旅行だが、
3回天草にきて思ったのが、一週間から10日ほど制作に打ち込むような状態で暮らすように旅がしたいということ。

4年前の1回目の1泊2日の天草ステイも、おととしの11月の天草大陶磁器展に合わせた旅行も、
今回の3回目の仕事がきっかけの滞在も、全部過ごし方が違ったから思ったことだと思う。



ついつい東京で暮らしていると、食べてすぐ甘い!おいしい!と思うコンテンツが多いから、
休日も人混みのなかに紛れていろんな刺激をインプットするし、それは今も好きではある。

一方で、晴れた日は家から自転車で20-30分の所にある喫茶店を探しめぐり、なにをするでもなく
本を読んだり、ぼーっとしたり、トースト食べて、いいカップに入った苦過ぎないおいしい珈琲を飲む日も
日々がんばり過ぎていると自覚する今の自分にあげる最高のご褒美だ。


たぶん、天草はそういう場所だと思う。
喫茶店でのむ珈琲や名前はしらないがいい感じの音楽がいい音量で流れていたり、
ちょっと湯船に浸かったときの安心感で満ちる感じに似ている。

ただ、夜の天草はだいぶ長いし、楽しみどころが満載なのも魅力である。



「天草は人が世界遺産なんですよー」
これを確かめるにはまずは天草に行くしかないと思う。

そして次はいついこう。まだ5回しかしていない運転免許をつかって隣に座る誰かとくだらない話をしながら
またゆっくりと天草にいきたい。

そう思いながら、今日は家で珈琲を淹れよう。

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